恩返し

『貴方にとって就職とはなんですか?』

この質問に私はどう答えるのだろう。



日本が自由主義経済社会である以上、

自分の飯は自分で稼ぐ。

せめて人様の迷惑にならないよう自活する。

生きていくための手段、それが就職である。

一生懸命働くことを誓い、出来得るなら、

自分の特技・特性を生かした職業に付きたい。

あわやくば社会のお役に立つのかもしれない。

だから今私はこうしてこの場にいる。

どうか私を雇用していただきたい。


これが私の22当時。



いやまてまて、ここは税理士事務所、それではダメだ。


医師は、高度な知識・技術を会得し、資格も与えられ、

正義感・情熱・やさしさあふれる人格者たるべきである。

出来ることなら、このような医師に私の体を預けたい。

医師は、プロとして高い報酬を得てお客様の『命』を預る立場にある。

他方職責の対価とは離れ、時には感謝され、時には失望され・・・・。

職業としてはとてつもなく高い聖域にあること、想像に容易い。

税理士業も正に同じ。

異なるのは預かる物。

それはお客様の『財産』。

私はこのように思う。

税理士業を一生の職業と誓うことが私にとっての就職である。


これが私の今の思い。



あなたにとって就職とはなんですか?


『無理を言い学校へ進学させてくれた両親への恩返しです。』


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