税務署から送られてきた封筒には、
23年度の扶養控除申告書。
22年度の保険料控除申告書兼配偶者控除申告書。
が入っています。
「この時期これをいっしょに従業員に配ってる」
こういった企業様が多いと思いますが、
このことで毎年いろいろな困惑が出てきます。
<所得税の原則に従えば>
①既に提出してある22年度の扶養控除申告書
(その年中に異動を生じ事項を加除)
②22年の保険料控除申告書兼配偶者控除申告書
・・・に基づいて年末調整を行います。
(23年度の扶養控除申告書は23年の最初の給与の支払を受ける日の前日までに、給与の支払者に提出することとなっています。)
これが正式です。
ところが、ところが・・・。
我が事務所でも見受けられるのですが、
①23年の扶養控除申告書(・・・に22年度末日の状況を記入

②22年度の保険料控除申告書兼配偶者控除申告書
・・・に基づいて年末調整。
このパターンけっこう多いのではないでしょうか?
が、これは大きな間違いの元です。
正しく記入されてくる方は23年の初頭の現況。
誤って記入されてくる方は22年の末日の現況。
を記入してくるわけですから、
受理、計算する側の誤認が生じます。
本来ベースとすべき22年の扶養控除申告書はどうなっているのか?
加除が正しく行われたのか?これも心配。
また、年末調整のミスの大半がこれ

23年度は扶養控除の廃止等、所得税の大改正があります。
結果、心配された扶養控除申告書のフォームが大きく変わったわけではありませんが、
今後フォームが大きく変わる可能性はあります。
その時混乱しないように、
年末調整は、
①22年の扶養控除申告書
(2度手間ですが、PCでやってるところは22年度の扶養控除申告書を配って、年末の状況を再申告していただくのが
ベターでしょう。つまり配るのは22年度の扶養控除申告書。)
②22年の保険料控除申告書等
で、完全に完了させてから、
「23年の年初から23年の最初の給与の支払を受ける日の前日」
までの間、法定期日の間にゆったりと、
「23年の扶養控除申告書」
を従業員から提出していただく
ということで統一しましょう!!
なにを当たり前のこといってるんだ

と思われた方、ご勘弁

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