税理士試験 2日目

9:00~11:00 法人税法

12:00~14:00 相続税法

15:00~17:00 所得税法


試験2日目は「3大税法」のお出ましです。

税理士試験は科目別合格制度(都合5科目)。

初日の「簿記」「財務諸表論」は必修科目であり、

税理士試験の登竜門と呼ばるのに対し、

「法人税法」「所得税法」は選択必修科目。

重要性の高い税法との位置づけから、

どちらか1科目は必ず合格する必要があります。

重要性の高い税法という位置づけからすれば、

「相続税法」もそのひとつ。

業務についてからのことを考えれば、

重要性・ニーズは高く、人気科目であり、

この2日目の試験日程であることもうなずけます。

そんなことで

「法人税法」「所得税法」「相続税法」

「税理士試験の3大税法」と呼ばれています。

近年では平成元年登場「消費税法」が受験人気が異常に高く、

また、実務に直結しているので、これを加えて

「税理士試験の4大税法」と呼ばれておりますが、

消費税法は酒税法と選択受験科目という位置づけ、

論点の広さという点では3大税法に劣ると感じます。
(ミニ税法だから合格しやすいということではありません。)


「簿記論」「財務諸表論」「法人税法」「所得税法」「相続税法」

で税理士試験合格!!!

となれば理想ですが・・・、なかなか・・。



私は3大税法の中では「法人税法」に合格していますが、

6年かかりました。

3大税法は「がんばってる人から合格する」とよく言われます。

短期で合格するという強い信念、時間、能力があれば確かにその通り・・。

かかりっきりで勉強している方が、次々合格していくのをうらめしく思ったものです。



しかし、この難関試験。

万が一失敗あった場合、3大税法は大変なのです。

いくらキャリアがあっても、

専門学校からの宿題をこなすだけで何百時間。

発表後の出遅れ勉強ではとても、とても・・・。

つまりボリュームの関係から、

毎年合格レベルにもっていく最低限の勉強時間の確保

及びテンションを維持するのが難しい科目なのです。

法人受験時代、

試験前に仲間から・・・、

「 仕事もちながら、よく毎年仕上げてくるね~。

 普通はダメダメの年をはさむものだけど・・・。

 これだけの年月、テンション維持出来る人もめずらしいよ。」

と言われ、褒められてるのかバカにされてるのか・・。



「 こちとら人生かかっとるんじゃ。これしかないんじゃい。」


最後は執念しかありません。



今日も同志達の様々な人生模様が繰り広げられています。

この記事へのコメント

  • qq@d

    近年では国家試験の中で、一番合格者数の少ない難しい試験になっています。集中力の維持、これが一番大事ではなかろうかと。私も終わりましたけど。
    これからの人はたいへんですね。
    2009年08月05日 14:29
  • やまぐち

    そうですね。
    毎年約5万人の受験者があり、5科目合格者は毎年計ったように1000人程度しかいないわけですから、見方によっては約2%の難関試験なのかもしれませんね。
    そういえば、qq@d先生は数少ない「簿・財・法・所・相」の3大税法合格者でしたね。(恐るべし・・。)
    2009年08月05日 15:16
  • び~

    こんばんは。
    こんばんわ山口様。
    昨日をもって私の夏が終わりました。
    簿記論は全くダメ。
    財表は恐らくダメです(涙)
    簿記論に関しては、リースの貸し手側の処理が問われるなど、
    最初っから出鼻をくじかれました。
    途中退席者も多く、大原の先生も今回の簿記論はかなり難しかったって言ってました・・・
    財表は一転、計算がかなり簡単でした。
    ちんぷんかんぷんな言い回しや処理が一切なく、
    受験生の差がつきにくいと思われます。
    それだけに理論での出来が悔やまれます(涙)
    理論はちょいと苦手で、計算で差をつけたかったのに・・・
    また合格が一年延びたかと思うと、ほっとした気持ちには全くなれません。
    落ち着かず、今日の昼間も理論のテキストを読んでいました(涙)
    なんだか自分の限界を感じてしまう出来にショックを隠せません・・・
    簿財を合格し、そこからが本番と思っているのにこの有様。
    山口様。こんな私になにかアドバイスを・・・
    2009年08月05日 20:00
  • やまぐち

    最後まで戦ってきたのなら、あきらめてはいけません。
    ショックを受けたということは、それだけやってきたということです。
    模範解答も合格ラインも出ている頃でしょうから、
    思いっきりアマアマの自己採点をすべきです。掲示板などへの参加も良いかもしれませんね。1週間くらいはテンションがあがっているはずですから、1問1答、一喜一憂、やらない手はありません。それが来年につながると思います。
    結果として合否は1.2点。専門学校の分析は関係なし、これ間違いありません。
    12月の発表までは強気で・・。
    気持ちがきれないように、私は毎年こうしておりました。
    2009年08月05日 20:52
  • び~

    さっそくのお返事ありがとうございます。
    自分なりに勉強はしてきました。
    あくまで自分なりですが・・・
    その結果があのざまなんで、少々ショックを受けています。
    改めて山口様の試験体験記を読み返しました。
    まだまだ私は甘いなと感じました。
    あれほど苦労し、それを乗り越え合格を手にした方。
    そんな山口様のアドバイスが最も心強いものです。
    今更ながら、ほんとにいい方とブログを通じて知り合いになれたと思っています!
    模範解答は各社とも明日以降となりそうです。
    現実を受け入れるのが怖く、ホントはあまり見たくないのですが・・・
    来年の科目選択も難しいです。
    簿記論を上級コースで専念しようかどうしようか・・・
    財表のマグレ合格を信じ、税法にチャレンジしようか・・・
    悩みは尽きません(涙)
    2009年08月05日 21:18

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