経営者の方がよく使う言葉に費用対効果というものがあります。
費用対効果とは一般に
ある1つの商品の販売にかかる総コストに対して、
どのくらいの効果(結果、パフォーマンス)を得たか
or サービスの効果を実現するに要した費用の観点から
評価を行うものの意として使われています。
私も常日頃仕事をする際は
「費用対効果はどうなのか?」
自問自答しています。
優秀と呼ばれる経営者・社員は、
この費用対効果の感覚がすぐれていますよね。
今日お伺いした関与先の社長がおもしろいことをおっしゃいました。
「 仕事をもってくる社員にもいろいろなタイプがいるが、
請け負った価格でなんとか利益をだそうとそればかりにやっきになっている者。
これはこれでいいんだけど本当のこというとね~。
こういう発想だけだとしりすぼみになっていくんだよね~。
「 これだけのコストをかけてこれだけの仕事をするから、これだけ下さい。」
ってな仕事を相当量もってこなきゃダメなんだよな~。
でも考えてみればあれか~。
そんなことができる奴は自分で商売やるか~。」
・・・・・。
まずこの話を聞いて
「ずいぶんうらやましい話だな~」
と思いました。
少なくとも御社の社員は費用対効果という観念が浸透しているのですから。
ただ
「ごもっとも。」
と思ったことは、確かに社長がおっしゃるように、
費用対効果がとれてれば(利益がでてれば)いいってもんじゃありません。
案件案件で 効果-費用=利益 がとれていても、
そのトータルが固定費を上回らなければ赤字。
そういう損益分岐点に達しない仕事を
いくらもってきても経営は成り立ちません。
(そもそも会社の固定費を己に配賦した上で価格を設定する感覚が必要なんですね。)
正直に言えば利益の食いつぶしです。
またこの発想は、頭打ちの利益の大小ににこだわり、
ややもすれば品質粗悪や欠陥工事につながりかねません。
会社の存亡にかかわります。(これが一番コワイ)
トータル費用対効果がとれる人。
こんな社員ばかりいたらすごいことかもしれませんが、
この辺は能力・才覚の問題もあるかもしれませんね。
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