修羅場(親方の2)

続き・・・。

第一印象は、
「どこぞの親分さんですか?」
・・・という感じ・・。

どうやら、この方が社長らしい・・。

とにかくすごい形相 
で怒っている。(・・ように見えた。)


いきなりの修羅場、びびりまくった。

「は、はい~。今度担当をすることになりました山口と申します~。
新人ですが、一生懸命がんばりますので、よろしくお願いしまっす~。

と声にならない声で挨拶すると、
パッと手を離し、

「ほう、新人か~・・・・。新人ね~・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・ま、そこへ座れや・・。」

・・といって、ボロボロの小汚い椅子に座らされた。


「おりゃな~(俺はな~)、根っからの職人だ~・・・・・・・。
職人ていうのうは、半端な仕事はしね~んだ~・・・・・・・。」

・・・とぶつぶつ話し始めた。

「・・・・中略」

「おりゃな~、税金のことはさっぱりわからね~。おたくのとこに、まかっせきりだ~。
でもな~。だいたい見てりゃ~、わかるってもんだ。」


「ひとつだけ言っとくが、半端な仕事したら、ただじゃすまさね~が、
お前さんにその覚悟があるのか?
・・・・・・ああ~ん、答えてみい!!!」
  


・・と、また怒鳴りはじめた。


・・・・試されたのだと思った。



勇気をふりしぼり、椅子から立ち上がり・・、


「新人ですが、一生懸命がんばります。末永くよろしくお願いします!!」  


と大声を張りあげた。(たぶん、うらがえっていたと思う(笑))


とにかく、税金のことは、私もよく知らない(笑)。

教わったことは、「一生懸命やれ」ということ。
気合には、気合で返す?
新人の私にできることは、大声を出すことだけだった。   

・・・・続く。

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