平成11年12月、法人税法不合格。
「そんなバカなことがあるか。
なにかの間違いだろう。
そんな・・。そんな・・。そんな・・。
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!」
一人部屋にこもり、一昼夜叫んだ。
試験に落ちたことがある人なら、この気持ちが痛いほどわかるであろう。
しかし、これが現実である。
この1年間、家族、所長、事務所の皆にどれだけ迷惑をかけたか、
どれほどの辛い勉強をこなしてきたか、
費やした千を優に超える時間、努力。
妻の顔、子供の顔、様々が走馬灯のように頭を駆け巡る。
その結果が、このたった1枚の紙切れ。
『不合格』
「そんな、、、バカな、、、、。」
言葉にすれば、
『真っ暗やみのどん底に突き落とされ続ける気分』
ということなのだが、なんとも伝え難し。
「カリキュラム」を消化するのは受験資格、合格にはそのプラスアルファーがいる。
努力・運・ひらめき・・・、がんばったからといって必ず受かるわけではない。
いつまでも落ち込んでばかりいられない。
決して立ち直ったわけでもないが・・・、
平成12年1月、
法人税法と9月からはじめた相続税法(初受験)の受験を決意した。
後には引けなかった。
この選択も今思えば無謀な選択だった。
働きながらの大科目を2つ・・。
いくら法人税法が3年目といっても、法人と相続の理論を維持するペンティアムはもうもちあわせていなかった。
このときすでに33歳。
能力の衰えも感じた。
仕事も重責を任されるようになった。
家庭もある。付き合いもある。
当然のごとく、消化不良の毎日を過ごした。
それでも、法人税法だけは、最低限の仕上げをすることができた。(と思う。)
相続税法は、直前期、完全に脱落した。
平成12年8月、6回目の試験を終えた。
実質的には、法人税法だけが頼みの綱であった。
一度失った流れを取り戻すのは、難しいと感じた。
謙虚な気持ちで試験に向かった。
解けない問題もある、ゆっくり解答することを心がけよと自分に言い聞かせた。
にもかかわらず、
計算問題は、総合問題が2問という前代未聞のボリュームに飲み込まれた。
(試験委員はいったい何を考えているんだ。怒りに震えた。)
完全に舞いあがった。前年の2の舞である。
・・・条件は皆いっしょなのに・・・。未熟。
その影響であろうか、理論も冴えなかった。
題意を読み違い、書かなくても良い理論を得意げに持論展開してしまった。
・・・・・完全に失敗した。
試験後は、何も考えられなかった。勉強をする意欲もわかなかった。
「今年はどうだった?」
・・・関係者の期待がズキンと胸に堪えた。
平成12年12月
試験結果発表
法人税法 不合格 相続税法 不合格
・・・・・・・であった。
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