平成10年1月、あと残り2科目。ゴールが見えた気がした。
来月には初めての子供も生まれる。
いっきに片をつけようと、法人税法に続き、固定資産税の講座を申し込んだ。
どうしてもリーチをかけたかった。
・・・たぶん、この選択が悪かった。
勉強を始め3年で3科目に合格、結婚、第一子誕生・・・・。
慢心、あせり、油断・・、自分でも気付かないうちに大きな落とし穴にハマったのである。
1年目の「法人税法」がどんなに大変であるか・・十分予想ができたろうに・・・。
生活環境の変化もあった。だが、これは一切言いわけにはならない。
友人、知人との交流を復活した。大好きな釣りにも行った。
仕事も過剰に入れ込むようになった。
いつしか、
1日(24時間)-仕事(8時間)-食う寝る(6時間)=勉強時間(10時間)
の生活をすることを、苦と思うようになった。そして、できなくなった。
(自分でできない環境を作ってしまったのだ。)
3月には、早々に固定資産税の勉強に脱落した。
4月には、法人税のカリキュラムもこなすことができなくなった。
3日遅れ、1週間遅れ、1か月遅れ・・・・、
まるで大学時代に公認会計士の講座で落ちこぼれていった悪夢のデジャブー現象であった。
平成10年8月 4回目の本試験が終わった。
語ることは何もない。屈辱的な出来であった。
「今年はどうだった?」
・・・・関係者の期待がズキンと胸に響いた。
平成10年12月
試験結果発表
法人税法 不合格 固定資産税 不合格
・・・・・であった。
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