平成11年 第49回試験 法人税法 ×

平成11年1月、税理士試験講座「法人税上級 ビデオ通学講座」を申し込んだ。

初心に帰ろうと思った。
但し、自分で選んだ生活環境を元に戻す必要はない。戻すこともできない。したくない。
与えられた環境で、必死にやろう・・、そう思った。

上級の講座は、知的好奇心を多いにくすぐった。

2年目の余裕もあり、勉強自体がとても楽しかった。

1日10時間の勉強時間はさすがに取れなかったが、それでも毎日3時間~5時間は机に向かった。



理論暗記も順調だった。

私の理論暗記方法は普通ではない。100%車の中で行う。

まず、朝発進前に15分の暗記、運転中に歌をうたうように復唱。
完全に歌えるようになったらまた止まって暗記、そして運転しながら熱唱・・・。
これを繰り返す。

関与先へ訪問、記帳指導が主な仕事であるので、仕事サイクルとセットで行う。
そして、1日の終わりの自宅へ帰る際、理論1題を完全熱唱する。
歌えるようにならないと家に帰らない。

・・・という方法でやっていた。

この方法に慣れると2日に1題のペースで覚えられる。
無理すれば1日1題もいける。やたら早い。歌もうまくなる。(?)

一切書かないので忘れるのも早いが回転させるにはもってこいの方法だった。

ぜひ、体質の合う方はおためしあれ。
(ただし、事故には十分注意しましょう。歌を歌うイメージが大切です。あと、覚えた理論は必ず書くこと!!それと暗記時間は勉強時間に入れたらいけません!!)



ノルマの理論は完全に制覇した。一字一句、正確にかけるようになった。
ノルマ以外の理論もほとんど暗記が完了した。

個別理論75題+応用理論20題くらい完備した。(ように思う。)


直前期も順調に乗り越え、試験の準備は完璧に整えた。支えてくれた周りの皆に感謝した。





平成11年8月、本試験。



計算問題は基礎的なものばかり。
ボリュームには圧倒されたが、上から順番に手が付きそうな感じだった。

理論問題もおおやま理論のオンパレード(一部を除く)。


しめた・・・と思うと同時にこれはスピード勝負になると直感した。


開始直後から全速力で解きまくった。書きまくった。



試験開始後1時間、まだ計算問題が終われない。理論もかなりボリュームが多い・・・。




  「 試験場には魔物が住んでいる。」





突然あせった。

普段なら絶対しない。思わない。



理論は1時間15分過ぎから45分でまとめる、残りがあれば見直しに充てる、が自分の常等手段。

なぜか、理論を書きたくなった。理論の完全解答をしたくなった。
本能的に、苦労して覚えた理論をはしょることがゆるせなかったのだろうか。




計算問題を後回しにし、理論に手をつけた。




試験時間残り15分、理論も終わりそうにない。

そりゃそうだ。細部までしっかり書いている。



・・・・もうやめよう。



また計算問題を解き始めた。

5分もたつと、理論の書き間違いに気づいた。



理論に戻り訂正をしにいった・・・。






残り5分、計算・理論といったりきたり、バタバタしている自分がいた。




完全に冷静さを失っていた。

2時間はあっという間に過ぎた。

地獄の殺人ノック(野球の話ね。)が終わった感じに似ていた。







数日後、模範解答とつき合わせた。

あまあまの自己採点はボーダーラインを5点ほど超えている。

少しバタバタしたが、書いたことはすべて正解。(のハズ。)十分合格答案になろう・・。そう思った。




平成11年9月、まよわず、税理士受験講座 相続税法を申し込んだ。











平成11年12月

試験結果発表



















法人税法  不合格 








                    ・・・・・であった。

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