平成7年12月、税理士試験の何たるかを知った気がした。
「カリキュラム」を消化するのは受験資格、合格にはそのプラスアルファーがいる。
努力・運・ひらめき・・・、がんばったからといって必ず受かるわけではない。
ショックであった。立ち直るのに相当な時間を要した・・・。
初受験の反省を踏まえ、1月からは「財務諸表論」を中心に、「簿記論」と併用で勉強していくことに決めた。
(消費税法は完全に切ることにした。)
2科目とはいえ、「簿記論」と「財務諸表論」はセットで1科目という色合いが強い。
また前年簿記論不合格の原因は直前の仕上げが悪すぎたこと。(あまりにも宿題にふりまわされすぎた。)限定した問題集等を何回も繰り返し解くほうが良い。
どうせ合格ラインは45点前後。半分以上は解けない。
今年は徹底的に基礎固めをしよう・・と考えた。
「財務諸表論」中心、「簿記論」は余った時間で基礎固め・・、の方針で行くことにした。
よくある合格者の体験記に・・
「人の3倍勉強しなさい。人が3回繰り返し解くなら、5回、6回解きなさい。よけいなことはしなくてよい。0学校の教材だけで十分合格します。」
・・・というフレーズがある。
「財務諸表論」の勉強は、このフレーズに従って実際やってみた。
やってみるとわかるが、これができるのは3月まで・・。
例えば2時間分の練習問題。努力する人は2回~3回は解く。
十分合格するためにはこの2倍だから4回~6回、最低8時間いることとなる。
現実問題これができれば苦労はしない。
仕事(1日8時間)をしながらでは、4月の終わりにの頃は寝る時間が5時間くらいしかとれなくなった。
さすがにこれでは体を壊す。しかたがないので、逆算方式。
1日(24時間)-仕事(8時間)-食う寝る(6時間)=10時間(勉強時間)
この与えられた時間でできる問題(宿題)を、片っぱしからマシーンのようにこなすことにした。
さらに、6.7月の直前期にはランダムに休暇をいただき、実質週休3日体制、試験直前1週間は休みをとった。
(よくクビにされなかったものだ・・。)
今思うと、長い受験生活の中で一番勉強に専念した年であった。
友人・知人は電話もかけてこなくなった。仕事上も皆に迷惑をかけた。
平成8年8月 2回目の税理士試験が終わった。
「簿記論」「財務諸表論」ともに正直5分5分のてごたえであった。まあ、こんなものであろう・・・。
冷静を装いながら、12月の発表までは2年間24か月続けた勉強を中断し、何もせずに結果を待つことにした。
平成8年12月
試験結果発表
簿記論 合格 財務諸表論 合格
・・・・・であった。
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