平成07年 第45回試験  簿記論 × 消費税法 ×

だいぶ昔の話なので・・・・。ちょっと脚色も・・・。

平成6年9月当時のほぼ全財産をつぎ込みO専門学校の門を叩いた。

「税理士受験講座 簿記論 通学ビデオ講座」

申込みのためだ。地方のため通学ライブ講座はない。しかし、税理士試験の勉強を始めるならこれしかないと思っていた。実は大学時代に同学校の「日商簿記1級」と「公認会計士講座」を申し込んだことがある。さまざまな誘惑に負け、結果としてはカリキュラムをこなしきれず落ちこぼれ組となってしまったのであるが、その際、合格カリキュラムのすばらしさだけは体感した。

あの時の敗因は若気のいたり、恋愛やギャンブル(マージャン、パチンコ)、さまざまな誘惑に半端な決意が飲み込まれてしまったのだ。今回の決意も飲み込まれやしないか?仕事と受験の両立が可能なのか?なにをやっても中途半端、すぐに誘惑に負ける性格。28歳、0からのスタート。ほんとに大丈か?・・・・葛藤した。

それでも「始めよう、始めなければ」と決意したのは1通のメモ書きがきっかけであった。

それは雲の上の存在、所長(勤務先 税理士事務所所長、現在も同じ)からのものであった。

「若さは無限の可能性を秘めています。堅い意思を持つ事も必要でしょう。今年は仕事に、勉強に、ゴルフに努力しましょう」

・・・・と記されてあった。身震いがした。

テレビは捨てた。友人・知人との交流もすべてやめた。職場→学校→自宅(仕事→勉強→寝る)。これ以外の行動パターンはしないと決めた。

9月から簿記論を始めた。

公認会計士講座を経験していたため12月までは順調にカリキュラムをこなせた。楽だと感じた。この程度ならばと1月初め消費税法の講座を申し込んだ。

おちこぼれる不安は解消し、やる気に満ち溢れていた。

「とにかくカリキュラムについていくんだ。」「カリキュラムについていければ合格するんだ」

・・・と信じて疑わなかった。

1月から5月、確定申告時期はさすがにつらかったが、なんとかカリキュラムを消化、月一の答連、実力判定模試の自己採点の結果もどうにか上位3割にはいっている。順調であると感じた。

そんな空気が一変したのが7月、試験直前1か月前・・・。直前対策・全国統一模擬試験の頃からである。

カリキュラムがこなせないのである。次から次へと与えられるカリキュラム・・、どうしてもこなせない。宿題がたまる。ストレスもたまる。

仕事もちの初受験で2科目は無理なのか?しかし、ここまできて消費税を切ることなど絶対できない。やるんだ。やりとげるんだ・・・・・・・・。



平成7年8月、はじめての税理士試験は終わった。




同年9月、O専門学校の「税理士受験講座 財務諸表論 通学ビデオ講座」を申し込んだ。

あれだけがんばったんだ。きっと合格している。少なくとも簿記論は合格してるだろう。
いや合格していなければ困るんだ。

絶対大丈夫だ。・・・とにかく「財表」、今は「財表」に専念しよう・・・・・。




平成7年12月 

試験結果発表 





簿記論 不合格  消費税法 不合格  

                         ・・・・・であった。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック