平成14年12月、
「カリキュラム」を消化するのは受験資格、合格にはそのプラスアルファーがいる。
努力・運・ひらめき・・・、がんばったからといって必ず受かるわけではない。
「今年はどうだった?」・・と、聞かれることも少なくなった。
ただ、家族、所長、先輩税理士、受験仲間からのあいもかわらない期待は十分励みになった。
ヘコむことは、なかった。
今年も確実に仕上げて受験しよう。
・・・・それだけ考えた。
プラス要素としては、国税徴収法が2年目であること。
理論のうわずみができる。
2科目とも受験レベルにもっていくことができる。
・・・そう思った。
実際、試験前にはその通りになった。
法人税法は6年目、国税徴収法は2年目。
働きながらでも、十分仕上げることができた。
やればできるもんだな・・、我ながら感心した。
平成15年8月、試験当日・・・・。
いつもの年になく体調が悪かった。
初日の法人税法。
理論は、直前期でやった組織再編成と割賦、計算は実務チックな総合問題。
ボリュームは多い。
しかし、前年同様、淡々とできることを確実にやることに終始した。
うそは書かない。知ったかぶりは絶対しない。
これだけ呪文のように言い聞かせた。
どっと疲れた。めまいがした。
2日目、国税徴収法。
理論は書けそう。計算もできそう。
最後の力を振り絞った。
かなりの手ごたえを感じたが、試験残り30分、急激なめまいに襲われた。
文字が欄におさまらない。
手が震える。冷や汗がでる。
寒いくらいの試験会場・・・・。
なぜか答案用紙にたれる、ぼたぼたの汗・・。
やばい、なんとかもってくれ・・。そう思った。
「はい!やめてください!」
試験終了の合図・・・・・・・・、
立ち上がることができなくなった。
係りの人数人に支えられ、ソファーに寝かされた。
『 ああっ年をとったもんだ。これしきのことで・・・。』
・・・とひどい頭痛に絶えながら思った。
壮絶な平成15年の試験は終わった。
体調不良が唯一残念に思われた。
しかし、これもすべて自分の責任。
いちど手放した運はなかなか帰っては来ない・・。
もう、、、限界かな、、、。
平成15年12月
試験結果発表
法人税法 合格
国税徴収法 不合格
・・・・・・・・であった。
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この記事へのコメント
び~
かつて税理士試験関係でコメントさせていただいたび~です。
法人税法やっとやっと合格しました。
D判定から始まり、受験できなかった年も1年あり、CBAAと相当の期間を費やしてしまいました。
今回ダメだったら試験から撤退しようと思っていました。
山口さんも法人税法に苦労されていたのを思い出し、久しぶりにコメントさせていただきました。
頭の能力的に無理なのかなと諦めかけていましたが、
久しぶりのゴウカクを手にでき、
これは最終的に官報合格できるなと思ってしまいました(笑)
また久しぶりに山口さんの税理士試験体験記を読み返したいと思います。
やまぐち
心から祝福致します。
底なし沼から這い上がった者は勇者です。
苦労した分は必ず自分に返ってきます。
必ず最後のテープを必ずきって下さい。